人が亡くなってから迎える唯一のものがお葬式です。
式というだけあって葬儀から始まり、火葬を行なったのち残った遺骨を収納し保管・管理しておくための墓地や墓石などなど、用意するものが多々あります。
ですが、どの程度の費用がかかるか予想しづらかったり、生前の準備だけでは足りないこともあります。
その費用を賄うための専用のローンとして葬儀ローンが用意されているのです。
目次
葬儀ローンとは?
一般的な葬儀費用として、全国の平均が119万円との調査結果があります。
もちろん平均であることから、上記の金額で前後するでしょう。
そこで有用されるのが、葬儀ローンです。
あまり聞き慣れない葬儀ローンですが、一般的には葬儀会社が窓口となって各種信販会社やカード会社の融資の取り扱いを行なっているものです。
葬儀ローンの種類
1.葬儀場が取扱うローン(オリコなど信販系)
葬儀場が取り扱うローンとしては、JACCSやオリコなどの大手信販会社がメインとなります。
後述しますが、やはり信販系の強みとして限度額が高く、審査時間が圧倒的に早いことが強みと言えるでしょう。
2.銀行の多目的ローン
メガバンクである三菱UFJ銀行やみずほ銀行などでもローンの利用が可能です。
ただし、葬儀ローンではなくフリーローンでの申し込みとなります。
あくまで葬儀ローンというのは、葬儀会社を窓口として受け付ける融資であるためです。
そのため、銀行のローンでは用途を限定しないフリーローンでの申し込みとなるのです。
3.消費者金融のカードローン
葬儀場の提携ローンがないときや、銀行の多目的ローンでは時間的に間に合わないときは、消費者金融のカードローンが頼りになります。
信販系や銀行に比べると金利がやや高めとなりますが、申込みが24時間いつでもインターネットで行え、審査時間も早いので「早く資金を準備したい」ときに便利です。
また、短期間で返済する予定なら初回特典で無利息サービスがある消費者金融を選び、指定期間内に返済すれば金利が掛かりません。
葬儀ローンのメリット
資金がなくても葬儀を行うことができる
そもそもローンを申し込む理由の大部分に「資金不足」が理由としてあげられるかと思います。
当たり前ですが、お金が足りないから借りるわけです。多くの方が100万円単位の費用など急に用意することはかなり難しいかと思います。
ですが、審査に通りさえすれば、頭を悩ます資金不足はクリアでき、無事葬儀を執り行うことができます。
葬儀場の提携ローンは審査が早く、申込みも簡単(信販系)
葬儀場の提携ローン(信販系)に特化してメリットを記載すると、圧倒的なスピード融資が挙げられるでしょう。
大手信販会社オリコを例に挙げると、
申し込み時間>9:30~20:45
審査開始時間>即日審査
契約までの時間>最短3分
ここまでのスピード融資はなかなかないのではないでしょうか?
もちろん審査状況によっては、最短3分とまではいかないものの基本的には当日中、早めの場合は数時間単位で結果がわかります。
葬儀を行う準備もあり必要以上に時間をかけられない審査をサクッと勧めてくれる信販系の葬儀ローンは頼りになる存在です。
また、このスピード融資は来店不要、書類の用意も必要最低限であることから、申し込みを行うこと自体のハードルが低めです。
審査時間のみならず、審査を行うまでの準備時間を含めても少ない時間と少ない労力で融資を受けることができます。
葬儀ローンのデメリット
銀行の多目的ローンなら低金利で利用できる
信販系とは対照的に銀行の多目的ローン(フリーローン)の強みは、やはり低金利での借り入れができることでしょう。
信販系と比較すると特に金利面での差がつきやすくなります。
メガバンクである三菱UFJ銀行やみずほ銀行、三井住友銀行の3行の平均金利が5.775%となっています。
地方銀行などでは、インターネットの申し込みなど一定条件を満たすことで上記の3行の平均金利より安くローンを組めることもあるようです。
信販系は金利がやや高め
やはり信販系は銀行のローンと比較すると金利がやや高めになります。
メリットに記載したメガバンクの3行の平均金利が5.775%に対して、オリコを例に挙げると金利が10%(分割回数6回以上)となり、2倍近くとなります。
ただし、銀行と比較しても圧倒的な融資スピードと審査申込のハードルの低さなど時間や労力が削減できることを考えると決して一概に高い金利とは言えないものでもあります。
銀行の多目的ローンは審査に時間が掛かる
信販系に対し低金利の強みのある銀行の多目的ローンは、審査時間が長いというデメリットが挙げられます。
審査までの申し込みも踏まえると葬儀会社でその場で申し込みできる葬儀ローンと比べて、一度銀行に出向いたりする必要があります。
また、必要書類も信販系に比べるとややしっかりとした用意が必要になることがあり、時間と手間が多少かかることからスピード感としては信販系より若干劣るといえます。
ただ、融資を受けるまでの手間をかけることで後々支払っていく総費用が抑えられるため、計画的な利用ができます。