気軽に入ったペットショップで運命の出会いを感じるのが動物好きあるあるかもしれません。そこでプライスカードを確認すると、こんどはなかなかのお値段に驚きます。しかしつぶらな瞳で見つめるその子を置き去りにして帰るのは人として忍びないことにも思えます。
そんな時に役立つのがペットローンです。すぐに融通できる資金が無くても、お気に入りのペットを迎えることが出来ます。すべてのペットショップで利用できるわけではありませんが、大手チェーンではもちろん個人経営のショップでも利用可能なケースが増えています。
皆さんもペットショップの店頭で分割払いOKなどの表示を見たこともあるのではないでしょうか。また分割という言葉はなくてもローンの利用が可能というショップもあります。
目次
ペットローンの種類
お店や担当者によって多少言葉遣いに違いがあって少しわかり難い場合がありますが一般にペットを分割で購入する際に利用できるペットローンには以下の3つの種類があります。
- ペットショップ取扱いのローン
- 銀行のペットローン
- 消費者金融系カードローン
ペットショップ取扱いのローン
まずペットショップ取扱いのローンですが、分割払いOKなどの表示がある場合は大抵このローンになります。分割払いとはいっても昔ながらの売掛けとは異なり、信販会社との提携でローンが組めるようになっています。
ペットショップの店頭ローンで多いのはオリコ(オリエントコーポレーション)です。ショップによって様々なカスタムが可能で、生体だけでなく用品やワクチン代まで対応しているお店もあります。オリコの最大の売りは店頭即決という点です。
その他ジャックス、セディナ等と提携しているショップもあります。
銀行のペットローン
一方ローン可能などと特に明示していないお店でも、銀行のペットローンが使える場合があります。
銀行では大抵使途自由なフリーローンが提供されていて、ペットの購入などにも使うことが出来ますが、ペットローンは使途をペット関連に絞ることでよりスピーディーな融資が可能となっており金利面でも若干有利な場合があります。
名称 | 金利 | 借入限度額 | 返済期限 | |
---|---|---|---|---|
イオン銀行 | アシストプラン | 年3.8%~8.8% | 10万円~700万円 | 1年~8年 |
スルガ銀行 | ペットローン | 年2.5%~7.5% | 10万円~800万円 | 6回~120回 |
消費者金融系カードローン
注目の銀行系ペットローンですが、銀行系ならではの敷居の高さや融資に時間がかかることなどから躊躇する人もあるかもしれません。やはり手軽にかつ急いで資金を確保したい場合は消費者金融系カードローンがお勧めです。
大手ではありませんが、ダイレクトワンにはペットオーナーズというペット専用の商品もあり消費者金融系ローンの中では若干金利も低いのでお勧めです。
なおダイレクトワンはスルガ銀行傘下の消費者金融であり銀行系ローンではありません。
クレジットカードを使う方法も
また補足ですが、最近はクレジットカードが利用できるペットショップも増えています。クレジットカードも一括払いの他に、カード会社ごとの規約によって分割払いが可能です。
さらにクレジットカードでのキャッシングは大抵消費者金融系カードローンよりは低金利となっていますのでペットローンと合わせて検討されてはいかがでしょうか。
関連記事:クレジットカードでお金を借りる!キャッシング枠を使うメリットとデメリットとは?
ペットローンのメリット
ペットローンのメリットは手持ちの資金がなくてもペットを購入できるという点です。ペットの購入はまさに一期一会で、出会った時がお買い時です。一部の中古車のように商談中の札を掲げて何日もキープするということはできません。そんな場合にすぐに資金を準備できるのはペットローンのメリットです。
ペットショップ取扱いローンなら店頭で申込み可能
ペットショップ取扱いのローンならショップの店頭で直接申し込めます。ペットの購入の際には色々な書類を作成するものですが、提携ローンの申し込みもそのついでに完了し、問題なければその時点でペットを連れ帰ることができます。スムーズな手続きのために身分証明書と銀行印を持参するのがお勧めです。
銀行系ペットローンなら購入費用以外にも充当可能
一方銀行のペットローンならではのメリットは、ペットの購入費以外の、例えばワクチン接種や用品購入などにも充当可能である点が挙げられます。ペットを飼うとなると健康管理やトリミングなどの手入れに意外と費用がかさみます。体調不良や事故で突然手術や入院が必要になることもあります。
そのような場合にペット関連の費用を幅広くサポートする銀行系ペットローンは本当に助かります。また必要な時だけの利用となりますから、掛け捨てのペット保険よりも有利に活用できる場合もあります。
ただやはり銀行ごとに扱いが異なり、イオン銀行ではユーザー名義の口座に振り込まれるのに対し、スルガ銀行の場合は見積書等の提出後、支払先への振り込みとなりますので注意しましょう。
ペットローンのデメリット
ペットローンのデメリットとして、最大の懸念は資金力を超えたペットの購入が可能になってしまうという点です。今回はお金の話なので割愛しますが、本来はこの点を強く訴えなければならないところです。
信販系・銀行ペットローンは審査が厳しい
資金面でデメリットといえるのは信販系・銀行ペットローンは消費者金融系カードローンより審査が厳しいという点です。分割払いといってもきちんと審査があるローンであることに変りはありません。店頭で申し込みを済ませてワクワク気分で帰宅した数日後、電話で残念なお知らせを受けるという場合もあります。またローンですから信販といえども延滞などが発生すれば信用情報にかかわるということにも意識が必要です。
銀行のローンは審査に時間が掛かる
銀行系ローンは厳しいというよりもとにかくお金を借りるまでに時間がかかるというのがデメリットです。実際に融資が受けられるまでに1週間~2週間を要する場合もあります。すぐに資金が必要な場合にこれは非常に困ります。
また銀行系ローンでは審査の結果によっては融資自体は受けられるものの、ペットローンの有利な金利が適用されないという場合もあります。与信状況に不安がある場合には、ペットローンにこだわらずフリーローンを申し込んだ方が後々も便利かもしれません。
まとめ
又と無いペットとの出会いをスピーディーにサポートしてくれるペットローンはありがたいものです。
ただローンである以上、自分に見合った範囲で計画的にという鉄則は変わりありません。
特にペットは他の物品とは異なり、購入後にも愛情をこめて世話を続けていく必要があり、そのためにも多くの費用が必要です。資金不足のためにペットへの愛情が薄れるというようなことは絶対にあってはならないことです。
ぜひペットの購入を決める際には、将来にわたっての自分の資金力を精査して熟慮を働かせていただきたいと思います。それでも人生何が起こるかわかりません。そんな時のために資金調達の方法に精通しておくのは良いことです。